6月の活動報告
6月22日、第5回バトンデザインの活動が行われました。
バトンデザインが始まってから初めての雨の日でしたが、ジュニア達の成長を感じる晴れやかな回となりました。
まずは恒例、この一ヶ月にあった面白いことを紹介しあうコーナー。
『言葉でも絵でもいいよ。なにか伝えたいことをスケッチブックにかいて?』と伝えると
迷うことなく手が動きはじめます。
2回目の活動から始まったこのコーナー。
スケッチブックを辿ると、日記のようにこれまでの出来ごとが振りかえれるようになっています。
始めた当初はなかなか手が動かなかったジュニア達も、今では時間が足りないとばかりにどんどん書き込んでくれて、【人につたえる】ということに積極的になってきたな~と感じました。
出掛けた先での出来事や家に暮らす猫のこと、学校での出来事など、それぞれの一ヶ月を振り返ったところで、活動の始まりです。
この日は大きく、二つのデザインについて活動をしました。
ひとつめは、バトンデザインのロゴマークの決定。
もうひとつは、大人向けの文具のデザインです。
先ずは3ヶ月かけて取り組んできた、ロゴマークのデザインから。
前回の活動で、ジュニア達からでた案の中から絞られた3点をデータ化したものを見せて、みんなで意見交換をします。
スケッチでもらったデザインをデータ化する時に、どういうやり取りがなされたかを見てもらいながら、それぞれのデザイナーに細かい説明をしてもらいました。
今回はPCも持ち込んで、データ化する時に使うツールを見てもらったり、色見本から色を指定する時のやり方など、本格的なデザインの工程も見てもらいます。
そしてこちらが候補に残った3点。
全く違う印象の3点から、投票により1点に絞られました。
自身のデザインについて説明してくれるジュニアデザイナー達。
いい顔してます。
余談ですが、このデータ化する際にジュニアデザイナーとやり取りした時間、とても面白かったです。
多くの言葉を持たない彼らからのオーダーは時に的確で時に抽象的で、その度に唸りながらデータを作ってはチェックしてもらって修正を繰り返しました。
個人的に、いちデザイナーとして、実りのある時間だったと思います。
ご協力いただいた保護者の皆さん、ありがとうございました。
話しを戻して。
投票の結果、2番のロゴマークに決定しました。
みんなで拍手~!!!
今後、バトンデザインが関わるものにこちらのロゴが使われていくと思いますので、どうぞお楽しみに。
ロゴが決定したところで、一つ目のホームワーク。
みんなにおススメしたいもの発表です。
こちらは本を紹介してくれるジュニアが多く、デザインと言葉が密接に関わっていると考えている者としては、ワクワクする時間でもありました。
自分のことを伝えるって、大人になると少し恥ずかしくて苦手だったりします。
でもジュニア達は真直ぐに伝えてくれて、眩しいくらいに思います。
お互いの世界を知ること、それはかぶっている領域もあったり全く知らない場所のものであったり、メンバー同士を深く知りあうことでバトンデザイン全体の世界が広がっていくといいなと思っています。
お昼休憩を挟んで、午後の活動がスタートです。
の、お昼休憩も、以前は大人メンバーが声をかけてゲームをしたりしていたのですが、今回はもはやジュニアデザイナー達だけでカードゲーム(笑)
お互いに声を掛け合って、難しいルールは説明し合って補いあって遊ぶ姿が、なんだかいいな~と思いました。
午後からは、大人向けの木の文具のデザインに取り組みます。
先ずはホームワークの発表から。
ひと口に【文具】と言っても範囲はとても広く、どんな風に考えたのかな?大人にどんな質問をしたのかな?という部分が重要になってきます。
ジュニア達が質問をし合うシーンも、以前よりぐっと増えたように感じます。
質問をすること、答えることで物が明確になっていく時間でもありました。
ちなみに大人にどんな質問をしましたか?の問いに『あなたにとって文具とは何か』を聞いてきたジュニアがいました。
その答えは『さりげない、自己表現』
なんとも粋な、答えですね~。
発表が終わったところで、今回の仮想クライアントの大人メンバーからそれぞれの感想を伝えて、こちらも3案に絞られます。
選ばれたのは木の鞄と、メモ帳を挟むバインダーと、マッサージ機能をもつペン。
このそれぞれに対して、今度はチームで話し合い深めて行きます。
今回のテーマは『売れるにはどうしたらいいか考えよう』。
これから商品開発をしていくにあたり、【売る】ということはバトンデザインの大きな核にもなってきます。
そこを意識して、話し合いが行われました。
この時間が、ジュニア達の成長を大きく感じる時間となりました。
売れる為には…商品の構造を考えたり、ネーミングを考えたり、売り方を考えたりと色々なアプローチがある中、共通して出てきたワードが【ロゴマークをつくる】でした。
バトンデザインでロゴマークについて考えた時間が、しっかり活きていることを実感できた瞬間でもありました。
約30分の話し合いの後、チームごとに発表です。
話したくて伝えたくて仕方ないジュニア達(笑)
こういう積極性、もっと育てていきたいなと思います。
こちらの発表でも、深い意見交換が行われました。
原案のデザインをしたジュニアからこだわりの点について意見があり、それに対してまた考えて言葉をやりとりする時間も。
言いたいことをきちんと自身の言葉で伝え合える信頼関係。
とても貴重だと思います。
最終的にまた、この3点から仮想クライアントが1点を選んだのですが、どれもアイデアがぎゅっと詰まっていて、カタチにしてみたいと思う文具となりました。
最後の今日の感想を伝え合う時間では、濃い時を過ごした午後の活動への感想が多くでました。
その中で『自分ひとりで考えてきたものを、他の人が考えるのが面白かった』『みんなで話すとアイデアが沸く』といった言葉が出てきたのが印象的でした。
チームとして仕事をしていく楽しさを、感じてくれたらいいなと思います。
そして写真で振り返って感じたことですが、ジュニア達が話しをしている時、手がたくさん動くようになりました。
会話をする時によく手が動く人は、自分の意見や気持ちを相手に正確に伝えようという気持ちが大きい人と言われています。
こんなところにも、彼らの成長を感じます。
片づけをして、恒例の集合写真。
みんな晴れ晴れと、いい顔してますね!
いよいよ次回は前期の最終回。
特別講師をお呼びして、バトンデザインとは?をジュニア達の言葉で深く掘り下げる予定です。
どんな言葉が飛び出すか!
ご期待ください。
(モジャ)
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