10月の活動報告(担当:モジャ)

10月26日。
バトンデザイン後期、第2回の活動が行われました。
秋の行事が重なるシーズンとあって欠席のジュニアもいましたが
ロゴデザインやこれからの活動に向けての視察や辞令書のお渡しなど
濃密な回となりました。
 
まずは恒例のチェックイン。
この一ヶ月に起きた印象的な出来ごとを、絵と言葉で伝えます。
ジュニア達もそうですが、大人メンバーも共通で行うチェックイン。
自分にとって大切が何かを知るきっかけでもあります。
 
最近メンバーの間でよく使う言葉。
 
『自分らしく』
 
これってどんなシーンでも見えることで
デザインを通して、そのひとらしさが見つかって伸ばしていけたらと
後期はそんな思いも大切にバトンデザインは活動しています。
このチェックインもその一つで、家族のこと、学校のこと
今、自分の興味がどこにあるか知ることで、自分らしさをまた見付けるきっかけになればと
そんな風に思っています。
 
***
 
言葉と手が暖まったところで、バトンデザインにとって初めての『仕事』。
『dattochi みんなの食堂』さんからのご依頼で、新しいロゴのデザインに取り組みます。
こちらは前期に場所をお借りしていた、カフェdattochiさんが立ちあげた子ども食堂で
以前からカフェで使われていたロゴデザインをもとに、新しく食堂のロゴを考えるという
難易度の高い仕事です。
 
まずは言葉でアイデア出し。
食堂のイメージや地域をつなぐこと、子ども達に認識しやすいカタチは?
といった切り口で、みんなで言葉を出していきます。
デザインと言葉はとても深く結びついていると思います。
『人の為にあるデザイン』
誰かを思う気持ちが、暖かなたくさんの言葉になりました。
 
言葉が集まったところで、実際にスケッチを始めます。
以前からあるロゴに、どんなものを付けたしていったらいいか。
もともときっと、落書きが得意なジュニア達。(笑)
アッと言う間に、たくさんのスケッチが集まりました。
 
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とここで、お昼間近になったのでぶらり外へ。
この日は八王子の駅前でイベントが行われていたので、お散歩を兼ねて視察です。
秋の気持ちの佳い天気の中、7人でわらわらと移動し、イベントに伺ってきました。
こちらもミッションがきちんと隠れていて
『これから自分たちでイベントをするなら、どんなことがしたいか見付けてこよう』
という使命のもとの視察。
こういう気持ちで見ると、普段なにげなく通り過ぎてゆくものも
特別な目で見られます。
 
どんなものが売っているかな?
ワークショップはどんなことをしているかな?
お客さまの層は?
価格帯まで目を光らせての視察団となりました。
 
***
 
午後からは、先ほど出したロゴのアイデアを絞っていきます。
大きく分類をして、そこから『意味のあるカタチ』を出していく流れとなりました。
 
前期にロゴデザインに深く取り組んだジュニア達。
ここでもデザインに対しての意識が発揮されました。
どうしてこのカタチなの?という問いを自分たちから発して
解決しているものをさらに磨いていく、とても佳い時間でした。
こちらはみんなで話し合って、二つの案に決まりました。
現在、大人メンバーがデータ化中。
近日公開となる予定ですので、どうぞ楽しみにお待ちください。
 
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今日は盛りだくさんのバトンデザイン。
続いてホームワークの発表です。
今回のホームワークは、同じくdattochiみんなの食堂さんで販売する
紙を使った商品のデザインです。
こちらも、それぞれの『らしさ』が見える発表となりました。
 

まずはデザイナーとして既に活躍中の、「ゆきひょう」から。
ゆきひょうは、紙を使ったダストボックスを、コースターとして使えるものとして
考えてきてくれました。
こちらが写真。
自分で組み立てる楽しさから考えた、試作までついたホームワークです。
ゆきひょうはいつも『商品』としてデザインを考えていて
実用化に一番近い仕事をしてくれる存在です。
今回もまた、スケッチだけでなく試作を自主的にしていきていて
手にふれられるものとしての、ゆきひょうらしさがたくさん見える発表となりました。
 
 
続いて「なご」の発表。
こちらは紙のモビールのデザインです。
食べ物をモチーフにしたモビールで、子ども食堂で料理を待っている間に
親子で作ることを想定してきていました。
また、パーツに色を塗ったり、ままごとに使えたりと
持ちかえってからの時間まで考えた提案です。
 
なごはいつも目的をしっかり持った活動をするひとで
『何のために』を見失わないひとなだと思います。
今回も、子ども食堂でどんな時間を過ごして欲しいか
誰に使ってもらいたいか等、しっかり取り組んだ、なごらしいホームワークとなりました。
 
 
そして「ふみ」の発表。
いつも言葉からデザインをする、ふみ。
今回はダストボックスの提案でしたが、いつもに増してふみらしさがぎゅうっと詰まった発表になりました。
 
こちらが写真。
『ゴミを入れたくなるには?』という切り口でのダストボックスの提案です。
きのこ派・たけのこ派の投票型のダストボックスや、シンプルな箱だけれど『底なしの…』
とひとこと言葉を付けるだけで意味合いがぐっと深まるダストボックスなど
言葉の面白さから人の行為を引きだす、面白いデザインを持ってきてくれました。
ふみらしさがデザインによって伸びていることを感じられる、ワクワクするホームワークとなりました。
 
 
最後に、「あんな」の発表。
こちらは紙を使ったストローのデザインです。
あんなもまた言葉のひとですが、言葉を記録して咀嚼することが得意なひとです。
今回は『プラスチックゴミの問題を解決する』という目的を持って、考えてきてくれました。
 
こちらが写真。
紙をつかったもののデザインというお題から、自身で社会問題を見つけて
デザインで解決していくという、一歩ふみこんんだ提案です。
大人メンバーが渡したホームワークをより考え、自分で問題を見つけて解決する。
いつも言葉を自身の中にたくさん溜めて考える、こちらもあんならしい提案となりました。
 
 
今回のホームワーク、とても面白いものが揃いました。
これからじっくり取り組んでカタチにしていこうと思っています。
身近な『紙』という切り口でどんな新しい提案が生まれるか、楽しみにお待ちください。
 
***
 
発表が終わったところで、ジュニア達にプレゼントを。
前期の活動にしっかり取り組んで後期が始まったことを大切に思い
大人メンバーから『辞令書』を手渡します。
 
こちらはデザインを生業とする大人メンバーとジュニア達をつなぐ役目をしてくれている
「ざまちゃん」がプレゼンター。
ざまちゃんは保育士の仕事をしていて、バトンデザインのなかの、まさにバトンのひとです。
ジュニアメンバーひとり一人に向けた言葉を読み上げ、手渡ししていく交付式。
後期の活動で『仕事』としての気持ちが引き締まる時間となりました。
 
 
後期第2回の活動は、時間を目いっぱい使った盛りだくさんの一日でした。
前期の学びを活かす『仕事』としての活動が、いよいよ始まります。

『自分らしさ』が響き合うバトンデザイン。
 どうぞご期待くださいっ!
 
モジャ

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